きままなアラカルト

君に決めた!ジャニーズ現場散見録

Summer Paradise 2017 風 is I?

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最高の夏が終わってしまった。
きっと私にとって、最初で最後の菊池風磨のサマパラになるんだろう、という思いが一層私を感傷的にさせた。

でもなんだか寂しい気持ちよりも、最高だったという気持ちの方が強くて。
最高の思い出がまたひとつできた喜びの方が大きい。

切なくて儚くて、刹那的なあの瞬間にしかなかったものたちだからこそ、宝物のようにきらきらしている思い出。


汗が吹き出す暑い暑い真夏。
太陽の日差しが届かない都会の地下に、まるで秘密基地に向かうみたいに集まって、時の流れを忘れて…むしろ時を逆回転させて楽しんだ。
不思議な不思議な時間だった。

忘れたくないけれど、忘れてしまうことは決して悲しいことではないと伝える菊池風磨の公演、もとい、菊池風磨って面白い人だ。

切ないけど明るい。
切ないけど楽しい。
人生ってそういうものなのかも、なんて22歳のアイドルに教えてもらった夏だった。


ミュージカルのように歌に重点が置かれて、そこにダンスがあり、感情があり、歌と歌とが繋がって物語が進んでいく。
今回のテーマ「アイドルに死」というインパクトが大きくて、好き嫌いは分かれるかもしれないとは思ったけど、私は菊池風磨のギラリと鈍色の光を放つ輝きに心が揺さぶられた。
改めて、凄い子が居るなあって。


正直初日は、前回の風 are you?の方がわかりやすくて好きだったなあと思ったりもしたけれど、回を重ねるごとに良さがわかってきて、今回はすべてを理解することよりも、ただただ楽しいと思える今この瞬間を楽しむことなんだと思えたら、ジャニーズのシンボル的?アイテムのうちわを持たなくなっていたw
個人的に、私がずっと慣れ親しんでいる界隈がうちわ文化のないところだからうちわが無い方が気楽だったのもある。

音に揺れて、手を叩いて、口ずさんで、笑って、ドキッとして、心が揺さぶられて、ほら凄く楽しい。
参加する、空間のひとつになるのって凄く楽しい。
音の海に乗り出して、時に甘く、時に可愛く、時に切なく、時に激しく、時に淫らに…様々な声音に表情を見せ、歌とは菊池風磨を表す大きな大きなひとつのエレメンツなんだと思った。


うちわを持たなくなって気づけたのは、私が好きなのは風磨くんの甘くて切ない歌声、小顔で手足がスラリとしていて等身が美しいこと、伏目がちな瞳、横顔が素晴らしく美しいこと、どんなに悪ぶっても育ちの良さが垣間見える雰囲気、そして格好つけの仮面が剥がれて綻んだ笑顔なんだって気づいたら、あれ?うちわいらないじゃん???って。
私の存在を可視化する必要性ないじゃん???って。
存在こそがファンサじゃん???って。
見ているだけで、あー好き!!って思える。
好きが更新されていく感じ。
…そしてこれは本格的に病気だ、と悟ったw


あと、風 are you?を映像で見たときは、凄い子がいるって衝撃を受けたのと同時に、21歳で既に自分の世界が出来上がっていて、スタッフの協力があったにせよ一人でここまで脚演できてしまえるのにグループ活動に耐えられるのかな?辞めちゃっても無理ないよな…と思っていたけど、今回の風磨くんはSexyZoneの菊池風磨だと感じられた。
ひとりだけ突出してやろうとか、自分についてこれないなら足を引っ張るようなら置いていくことも厭わないようなキレッキレな精神がなくなっていたような気がした。
ふわっとした表情もするようになったなあって。


さて、今回のコンサートは、12歳の菊池風磨が死んでしまって、22歳になった菊池風磨が一夜限り戻ってくるという物語だけれど、テーマとしては、もしあのときああしていたら…という後悔をやり直す、今ではない別の世界線の物語。

私はド新規だから、風磨くんがSexyZoneに入る前にどこのグループにいて、どんなことがあって、どんな子だったのかを知らないから、風磨くんが元居たB.I.Shadowのことは全く知らない。
けど、もし風磨くんがSexyZoneに入らなかったら…という世界だから、元B.I.Shadowの髙地優吾くん、松村北斗くんの居るSixTONESと共にステージに立っていた。

危うさのある実験的コンサートで、菊池風磨の強気な性格が出ているなあとも感じた。
でも、この危うさがどちらに転ぶのかは菊池風磨の気持ち次第で、今のSexyZoneで売れていく覚悟を決めた菊池風磨にとってこのコンサートの意味は「決別」なんだろうと思えた。
オーラスでSixTONESから風磨くんへ、サプライズの手紙で田中樹くんから「もう後悔はないか?」が象徴的だった。

きっと、後悔がたくさんあったんだろう。
後悔というか、心を残してきたことがたくさんあったんだろう。
涙を溢れさせた彼を見たときにそう思った。


SixTONESに入った方がロックとか好きなことをやれたんじゃないかと思ったりもしたけど、SexyZoneに居る方が『あいつ何なんだ?』って注目されてSexyZoneに居た方がおいしいんだ」って風磨くんが半分本音、半分照れ隠しに口にしたこと、素直じゃないなあってこっちが恥かしくなったり、追い討ちをかけるかのように「SexyZoneでやっていくんだって覚悟を決めたんだなあって感じたことがあったよ」と言われて、視線を落としてもじもじしてしまう風磨くんが愛おしく感じられた。

風磨くんにとってSexyZoneは兄弟同様に育った幼馴染の女の子みたいだね!って思う。
当たり前のように近くに居て、一緒に育って、むかつくこともケンカすることもあったけれど、やがて自分の想いに整理がついて自分の気持ちにも気がついたんだけど、いまさら照れ臭くて素直に好きって言えない男の子みたい。
風磨くんはずっとSexyZoneに片思いしてるんだね!
でも片思いだって思っているかもしれないけど、SexyZoneは風磨くんのことを愛してくれているよ!
もうさ、ヒュ~~~~ってなる。
菊池風磨×SexyZoneというカップリング。


でも、もしSexyZoneに入らなかったらという話を聞いていると、5周年記念座談会でSexyZoneでデビューするときどう思ったかと聞かれて「嫌だった。今までの仲間たちがいるのに複雑だった。でもデビューできるってときにそんな贅沢言ってられないから」と、自分の感情を大人になることで切ったことを思い出した。
私は当時この風磨くんの言葉を聞いたとき複雑な気持ちになった。
もちろん風磨くんなりの想いがあったんだろうから「嫌だった」という風磨くんを否定するつもりは全くないし、そうだよねって理解もできたし、薄々わかっていたことだけど、それでも私はSexyZoneにいる風磨くんが好きだったから「SexyZoneに入るのが嫌だった」と本人が口にしているのを目の当たりにしたことは少なからずショックだった。
それに、その風磨くんの発言にメンバーもなんだか寂しそうに見えて、メンバーをそんな顔にさせてしまう風磨くん嫌だよ…って思った。
私は、たとえ好きな人でもメンバーに悲しい想いをさせる人は嫌いだから胸がチクッとした。

けれど、今の風磨くんの「もしSixTONESに入っていたら…」と話す口ぶりは、あのときみたいな暗い表情なんて見せなくてSexyZoneの菊池風磨というスタンスで話すから、ああもう彼はSexyZoneの菊池風磨なんだなあと思えて、SexyZoneでデビューすることが嫌だった風磨くんの過去がスッと受け入れられた。

あと、毎公演最後に、SixTONESと風磨くんで写真を撮る演出で、風磨くんは写真には残らず消えてしまってSixTONES菊池風磨が同じフレームには収まらないのは、SixTONESSixTONESで、菊池風磨はSexyZoneへ、それぞれの道へ歩いていくという意味のように感じました。
今の世界では同じグループではない7人だけど、もしかしたらあったのかもしれない世界なんだ…と思うと残酷な世界だとも思えたけれど、でもたとえ残酷なのだとしても、今を選んでくれてありがとうと今を愛している私は思いました。
…写真から消えるってSF映画あるあるだな~~~風磨くんSF好きそうだもんなあ~と思ったのは余談w


解釈は無限にあるんだろうけど、私としては最後に出てくる「風 is I」は俺はどこの世界に行っても俺は俺だし、俺の世界を愛するよと言っているように聞こえました。
残してきた気持ち、悔しい気持ちだってあるだろうけど菊池風磨は今の自分を取り巻く人々と世界を愛していて、それはこれからも愛していく覚悟を見せてくれたように思いました。

それから、今回のコンサートは、普段はそれぞれ別々の世界にいる私たちが、菊池風磨の今と私たちの今とが繋がって、同じ時間同じ瞬間の「今」を共有することで完成したステージだったのだと思いました。


…すべてを理解しようとするにはなかなか難しい公演だったので、だからこそ私はこうして3000字も超えるテキストを打ってしまっている\(^o^)/
菊池風磨の公演は考えて意味がある公演だから面白いね!