きままなアラカルト

きみと追いかけてゆける風が好きだよ

5人のTHE MUSIC DAY

こんなに楽しみで緊張して迎えたTHE MUSIC DAYは初めてだ。


5人でRUNを歌うと数日前ラジオで発表があり、こんなにはやく5人揃って歌う姿をテレビで見られる日が来るなんて・・・!と心が弾んだ。


私は松島君が復帰すると発表されてから度々思い返していたことがある。
5周年コンサートのSTAGE、DVD本編で風磨君が3人体制のことを触れた後、「振り返った時にさ、何もなかった5周年よりも何かあった5周年の方が面白いじゃん。もしかしたら10周年に向けて何かあるかもしれないけど。それが悲しいことなのかそれとも楽しいことなのか。はたまた両方なのか。それはわかんないけどさ。振り返った時に何かある。そんな歴史を僕ら創っていきたいなと思っているし、何があっても俺ら5人で絶対乗り越えるから、約束する」
5周年ベストアルバム座談会でも聡マリが前向きな未来の話をする中、風磨くんはネガティブな未来の可能性も口にしていて、当時私は悪いことが何もないに越したことないのに・・・と思ったものですが、現実問題、生きていくことに良いことしか起きないなんてありえなくて。


けれど今思えば、良くないことが起きる可能性があると覚悟を持って進む未来と覚悟がないまま進む未来はきっと違ったと思う。
乗り越えた先を輝かしい未来にできると知った5人だからこその今だと思った。


だからこそ、松島君が療養に入り、どうすることが正解なのか不透明なままそれでも4人で活動し続けたから今があるし、松島君も帰ってこられたと思うから、今までの4人の活動を無かったことにするのはやだなと思いました。
5人の形がベストなことは大前提、5人に戻るために4人が頑張ってきたのだから結果万々歳なわけだけど、4人で活動してきたこの1年9か月も意味のあることだって私は思っているよ。
結果だけじゃなくて過程にも大事だったとこれもまた愛おしく思う。
もしかすると、4人は結果だけを見てほしいかもしれないけど、私個人は4人の変化も素敵だったから、無かったことにするのはやだなあって。


1年と9か月、4人が色々考えたように、ファンも色々考えたと思う。
私も色々考えた。
ファンの立場とはいえ、私はどういう気持ちで応援したらいいのかなとか。
松島君のファンは苦しいだろうな、無理しないでほしいなとか。


それからの4人は変わったと感じた。
ますます優しいグループになっていった。
メンバー同士も、ファンのことも色々考えてくれていることを感じた。


私は4人が松島君のことを言わなくなって、寂しいなと思ったけど、求められている答えにあえてNOと答える姿に松島君の最善を考えて覚悟を決めているんだと悟ったし、勝利君が松島君復帰発表後のラジオで「最後にみんなに笑って貰えたら勝ちだと思った」と言っていたように、不確かな未来を信じることに決めた4人は、もしかすると不謹慎かもしれないけど格好良かったよ。


私は、インタビュアーのレールに乗せられなかったときに、このグループを応援して見守っていきたいんだと改めて思ったし、安心した。
きっと大丈夫だと、私が嫌いな不確かなものを信じた。
賢くて優しくて不器用だと感じる人たちだから好きになったんだと思った。


私は覚悟とか信じるとか信頼とかいう類の物が嫌いだから、他人はもちろん、ましてやアイドルに背負わすなんてまっぴらごめんで。
だからゆるい気持ちでいることを心がけているんだけど、第六感的な直感には逆らえない。
彼らが信じているなら信じてみようかと思った。


私が不器用だなと思うのは、自分たちで全部背負い込んでしまうこと。
まあファンに背負わすわけにはいかないからそうするだろうけど、それにしても徹底していた。
アイドルだしもっと子供になってしまってもいいと思うけど、そうはしないところ。
あと、うまく松島君の療養をビジネスに結びつけることもできたと思う。
メンバー1人が病気になり療養。悲しみの中それでもグループを守るために活動を続けることにした4人。
そして復帰。5人の絆。・・・みたいな。物語として消費することもできたと思う。
何が何でも売れたいなら、不幸もなんでも生かしていくべきなのかもしれない。
けどそれは選ばないところ。
美学のようなものを持っているところ。
そんな綺麗事だけじゃやっていけないのかもしれないけど、諦めなかったSexy Zoneは最強で素敵なグループだと思いました。


4人の期間があったからこそ、5人がますます好きになれました。


困難な問題も難題も挑んで、Sexy Zoneだけの答えに辿り着く未来を楽しみにしています。