きままなアラカルト

きみと追いかけてゆける風が好きだよ

DREAM BOYS

新規感染者数が減ってきたとはいえコロナが収束していない中、劇場まで足を運んでいいものか?直前まで散々迷いながらも、腹括って行ってきました。
会話や食事は無し、直行直帰で。
風磨くんの歌を1度だけどうしても現地で聴きたかった。


結局ファンってさ、たいていの状況下でも行ってしまえば「観に行って良かった」って救われてしまうの、どうしようもないね・・・って、冷たい目で見ている自分が居てうんざりしたりする。本当に嫌になる。
でも観に行ってごめんなさいと謝るのは、同じ状況下ステージに立っている人たちに失礼だと思うから、観せてくれてありがとうの気持ちを。


劇場に到着して私が思ったことは、観客は演者が感染対策をしてステージに立っていることを台無しにするべきではないということ。
これは今年のセクゾコンサートでも思ったことだし、他現場でも往々にして耳にするので想像通りでしたが。
演者たちのノーマスクで大声を出す、歌う、接触が避けられない環境に連日身を置くことは、感染対策を万全に行っていても感染リスクがあるということは他現場を見ていても明白。
それでも感染者を出さず今日も当たり前に幕が開くのは奇跡的なことだと私は思っているので、開演前、客席で感染対策に協力してくださいとスタッフに注意されても無視、開演まで大きな声で延々としゃべり続ける人たちは最低で最悪で極悪だなと思いました。
自分さえ良ければルールは無視する理性の無い人たち、とびっきりに下品で帝国劇場という素晴らしい劇場を台無しにしていて舞台が始まるまで苦痛でした。


舞台が始まってからは、舞台、エンタメ、好きだなあとしみじみ思いました。
久々の観劇だったので、舞台セットをあれだけバリエーションもって転換できるの感動しちゃったし、夢の世界で、現実を忘れられるなあって感じました。
救われてしまったことを後ろめたく思うのは演者に失礼なんだとわかっちゃいるけど。この世界が好きだと思った。
そしてこの人たちの未来が明るいものにならないとだめだなって思った。
救われた人間として、あなたたちは必要な存在だと強く思った。
社会生活は止まらないのに、エンタメ業界が一番にストップして規制も長く強いられて、さも存在にNOを突き付けられたと感じた人も大勢居たと思う。
でも、みんな誰かのために生きてる。である。
この舞台でのセリフは唐突で、妙で、ださくも聞こえるんだけど、反芻してみると私も誰かのために生きてるんだよなあって、ふと自分を客観視して感じました。
もちろん自分のためにも生きてるのは大前提だけど、自分が生きる意味を自分のためだけだと頭から肯定するのは違っていて、誰かのために生きてるって考える方が人との繋がりで成り立つ社会としての考え方なんだって思った。
コロナが蔓延する今、響きが深かったよ。


観るまで、帝劇で風磨くんは0番向きの人じゃないのでは?と思っていたけど、観に行ったら0番で風磨くんが堂々と立っていて夢のようでした。
風磨くん可愛いしかっこいいしシナモロールじゃない?はあ。。。すきだなああーーって怒涛のように感情が押し寄せてきて、そうおたくはこう!こうなのよ!!!ってなっちゃった。
踊ってる!旋毛からの分け目ぱっくり!きれい!(知能数が下がる)
2階席で観たのですが帝劇って舞台奥行きが深いんだなあと思いました。
個人的にあんなにバミリが大量に貼ってある舞台初めて見ました。
あんなに貼ってわかりにくくないのか??でもあれを覚えているのか・・・と思うと震えました。
みんな凄いわ。


愛のボートみたいな歌があって、うわーー愛のボートそんな序盤に!?てなったけど愛のボートではない(それはそう)
帝劇で湖+歌い出す=愛のボートと思いがち人間・・・。
コウキに対する笑顔がやさしすぎる。恋人に向けるそれ。知らんけど。
光一さんみある曲が前半多くて、メイン曲はザ光一。光一さんの声が聴こえてくる・・・(空耳)。
みんな好きだろうけどマスカレードシーンの歌、キャラソンじゃない?すき!ってなった(先祖返り?)
レーザーマリオネットーーー得意なやつーーーー一生やってえええーーレーザーもお手のものですわねって誇らしげに思ったw
にしてもとっても長い夢みたんだね・・・って。熱出たときに見る夢??
舞台を広く使って苦悩し惑い翻弄される姿が良くて、あの秋のグローブ座に居た風磨くんの姿を思い出しました。


話としてはWSSっぽさちょいちょいだしてくるの、もうわかったって!ってなるなーって観てたのですけど、WSSは人種問題だからごめんね!許す!とその場で解決!にはならない何世代も続く根深さがあるからそうなんだけど、ドリボは自分達の世代で起きたことだからすんなり解決させて、ヨカッタネ~みたいなエンディングなのか~とWSSと比較してみるに思いました。


あとさ、父親クズじゃない?心臓病だったのに看病してくれてた妻の付き人に手出して子ども作るって。お元気ですね・・・というか病室で???
マダム、母親としてはだめだったって言うけど、スターやってた人に母親業を強いる周囲が間違ってると思ったし、シッターさん雇うとか方法なかったのかな?とか、裏での女VS女の闘いもあり、男を美化して書きすぎなんじゃない?とモヤった。
そしてリカさんの子どもコウキ、フウマが火事から助け出した子どもで世間狭ーーーってなったね(あるある)
フウマはちゃっかりマダムの子どもという事実も判明するし。
この急に母親と兄弟が判明する展開、SHOCKと同じで急!!!なのジャニーさんあるあるなのでしょうか。
昔二次元のパロ夢小説読んでた時を思い出す()
他の人の感想で言われていたコウキが主人公の方が話がわかりやすくなっていいし、ジュリ何考えてるかわからんって言われているの、確かになあと思いました。
ボクシングシーン、スキルもあるのかもだけど体格的にフウマが勝ってしまうよ・・・田中樹、ボディーメイクにもうちょっと協力して・・・って思いました。太りにくく筋肉も付きにくい体質なんだろうけどね。
あと、ジュニアに風磨くんと似た髪色髪型の子が居て、弟役とかならわかるけど、なぜ似せた??と思った。


私がグッときたのは、コウキがフウマが自分の心臓移植のために才能を捨てて俳優になったこと、自分の所属してるアイドルグループのメンバーがメンバーのコウキは今も病気と戦ってます!応援してるよ!ってテレビで言ってるのみんなの期待がつらい、無理なんだ、ほっといてくれって叫ぶところ。
おたく、身につまされるよ。。。

叶わない夢もあるけど、夢を持たなきゃだめだよってコウキに話すシーンは菊池のおたくたち100人居たら100人思ったよね。風磨くんじゃん・・・。


目玉でもあるフウマが逃げ迷うシーンの壁フライング。急にエンタメ。
取材で「大変なのに大変さが伝わらないのでコスパ悪い」みたいなことを言っていた通り、確かに大変なことがあまり伝わらないwと思いました。
突っ込んじゃダメなのはわかっているけど、フウマ急にスパイディーだし、ガラス割るのエッ!?ってなるよね。
壁フラ前、ロープの結構上までよじ登ってて24時間テレビのロープ登り思い出したな~あれも凄かった。
最終的に逃げ切れなくなって屋上?から飛び降りるときにジュリが俺が受け止めるから飛び降りろ!て言ったとき、ジュリが悪霊になってたらやばくない?って頭をよぎったんだけど、例えそうだとしてもそれを越える友情があるから信じて飛び降りたのかなあ。

後半の天国のシーンで「心臓を探している」「頭蓋骨が~」って体の部位を言い出すのって生死を強調しているんだろうけど、急で怖い。
今回はコロナ対策の短縮版だからなおさらなのかもしれないけれど、え!どういうこと!?ちょっと待って~~!の連続の間に終わってこれが内部舞台・・・って感じでしたw


観終わって思ったことは、フウマって初めからずっと冷めてるんだな~って思いました。
コウキの心臓移植についても兄の責務で果たそうとしてるだけで、感情を取り戻すのがジュリと和解できた天国のシーンでやっと心を開いた笑顔を見せる。
風磨くんって脚本読み込んでどういう感情なのか考えてプランして演じてるんだなあと思いました。光一さんの演出かもしれないけど。
でもコンサート演出とかセットリストの組み方とか見ていると表現についても理詰めで考えるタイプな気がするんだよね。風磨くんって。
んでもってそれを表現できるところが素晴らしいところだなと思いました。


私は以前の風磨くんがドリボでチャンプを演じた公演を観たことはないけれど、きっとあの時にはあのときにしかいないフウマが居たんだろうなあって思った。
ハムレット同様、今回もピンチヒッターじゃないか?とかファンの間で憶測が飛んでいるし濃厚な線・・・って感じですけど、チャンスが巡ってきたときに結果を残せる、経験をモノにできるところ立派だと思います。


風磨くん声の通りも滑舌もよくてハムレットの経験が生きていたし、よかったなあ。
でも風磨くんはストプレで観たいな~~って思いました。
芝居と歌の切り替えで流れが断絶されちゃう感じがあって、これはハムレットでのストプレ経験が仇になっているのか!?ストプレのやり方が板についてしまって、ミュージカルも外部で学んでこないとなのかな???とか思いました。
と言っても、ひやひやする場面は無くて、この人はチャンス与えれば与えるほどに羽ばたける人なんだなと思いました。
視線を自然に2階席にもやれるところにもハムレットを思い出してしまいました。
殿下に取り憑かれているので、事あるごとにハムレットが~って思い出しちゃうの病。